大沼湖水祭りの花火は、2日間で2000発という小さなささやかな花火大会である。
函館の港祭りの花火大会が一晩で10000発というのと比較しても、その規模の小ささはよくわかる。
が、しかし、あなどることなかれ。
霧が出やすい地形のため、低く打ち上げられる花火。その上、目の前の島から上がる花火はまるで自分に降ってきそう!うわあっと、思わず手を伸ばしてしまったのは私だけではないはずだ。
それを大沼公園広場にござを敷き、寝っ転がって見る。
体を伸ばし、友人と頭を並べ、寝っ転がって見る。
これを贅沢と言わずしてなんと言おうか。
身動きもできないほどぎゅうぎゅうに座って見る、大都市の大きな花火大会と、ここ大沼のささやかな花火大会。
私はもちろん、来年もここで寝っ転がって見るだろう。
(南国育ち Y)