日中気温が上がるものの、夕方になると涼しい風が太陽を山並みに追いやるように、スーっと火照りも奪って行きます。
湖畔に立っていると季節が動いている生き物のように感じることがあります、いや、すべての生命を内包している命そのものなのかも知れません。
季節は必ず次の季節も混在する形をとりながら、賢く時を重ねてゆきます、今ある季節を楽しみながら、目を凝らし次の季節も探す面白さはなかなか楽しいかも知れません。
ゆっくり 大沼の湖畔を
自然保護監視員 金澤 晋一
エゾアジサイ 空の色を溶かしたような柔らかい水色です、ご存知の方も多いと思いますが、中央の小さな花の集合体が本来花と呼べるもので、回りの花弁(花びら)のように見えるのは、飾り花です、虫に「今咲いてますよ~」と目立たせるものです。
白い花でアジサイと同じく飾り花を持っているのは、ノリウツギですウツギは漢字で書くと、空木、実にいい名前ですよ、これ以上は説明を書きたくないのですが、なぜなら茎が硬いのですが中が空なのでその名前をもらったようです、空の木(そらのき)の方が想像を掻き立てられいいですね。