紅葉もピークが過ぎ、ぐっと冷え込んで来る頃、大沼ではこんな光景をよく目にします。
民家の軒先に大根がずら~っと。
きれいにそろって、ずら~っと。
毎年見る度、小学校一年生の体育の授業を連想してしまうのは私だけでしょうか?
はい、右向けぇ右!左向けぇ左!前へならいっ!・・・みたいな。(笑
こんなに干してどうするの?
毎日どれだけたくさん大根を食べるねん、北海道の人は!っと
移住してきたての頃は、このずら~っと並んだ大根に、勝手に突っ込み入れてましたよ、私。(笑
でもね、理由を知ってからは納得納得。
そう、実はこの大根たち、たくあんになるんです♪
水づけ、粕づけ、味噌づけ・・・
大きな樽につけて、重しをして、3週間くらいでおいしい、立派なたくあんに。
11月の後半になると、たくあんできたよ~っと1本まるごと、ご近所さんからまわってくるんです♪
たくあんはスーパーで買うものだと思っていたのに、一般家庭で作れちゃうことにびっくり!
しかも家庭で作るたくあんは、おいしい上に無添加で安心!
それ以来、大根が干してあるお家を、羨望の眼差しで見るようになりました。
今年もおいしくなるんだよぉ~と、写真を撮らせてもらっていたら、
ここのお家のあばあちゃん。
「そこの下に植わってる大根、太いの抜いて持って行きなさい!」って。
立派な大根まで頂いて、気持ちまでほっこり。
よおし、この冬は大根食べて元気に乗り切るぞぉ!
そんな気持ちになって家路についたのでした。 ありがとう、おばあちゃん。
(南国育ち Y)