大沼の景観のシンボルである駒ケ岳。毎日見ているのに今まで自然学校のプログラムで行ったことのない場所です。いよいよその駒ケ岳を探検する冒険の2日間の始まりです。気持ちのよい秋晴れの空の下、一行が向かったのは駒ケ岳神社でした。昭和の噴火の際に飛んできた大きな溶岩石がありました。裂け目を通り抜けながら登山の安全祈願をしてきました。
神社の後は大沼で最も眺めのよいお弁当ポイントを探して日暮山に向かいました。たくさんの島や深い森に囲まれた大沼の眺めは最高でした。これから登る駒ケ岳の馬の背を確認しながらお弁当を食べました。次にゴリラの顔がみえるという噂の鹿部ロイヤルホテルの屋上に向かいました。着いてみるとゴリラの顔の正体は砂原岳という1113mの山でした。駒ケ岳は主に剣ヶ峰(1131m)とこの砂原岳(1113m)から成る山だということを実感しました。自然学校がある東大沼側からは奥まっていて見えなかった砂原岳がクッキリ見えて感動でした。
戻ってきてから栗とカボチャの収穫をしました。その夜は鶏カボチャ鍋をすることになりました。カボチャの鍋というと慣れない感じですがとても美味しくて何杯もおかわりをしました。栗はデザート感覚で焼き栗にしました。
何度も参加するうちに手際がよくなったのか夜は結構時間が空いたのでウシガエル釣りに挑戦しました。残念ながら夜は獲物が見ずらかったので釣れませんでしたが、翌朝早起きをしたキングが見事に釣り上げました。
いよいよ出発の時が来ました。天気はやや曇りでお昼には雨が降る予報の中、まずは山麓で農家をしているMさんのところに行って噴火の様子を聞いてから登り始めました。Mさんは無事に降りてきたら蚊美味しいカボチャをあげるからねと励ましてくれました。
天気もよく最初は元気だったメンバーもだんだん息が荒くなってペースがゆっくりになりました。そのうち空が曇ってきて一気に寒くなってきました。なんとかメンバーが9合目に辿りついた時、ふるさとの森で待機していたキングが焚火でノロシを上げてくれました。煙は9合目からもはっきり見えて皆で歓声を上げました。元気が出て一気に山頂まで上り詰めてお弁当を食べました。
ランチの途中でキングから「下は振出したからすぐに下りた方がいいよ」と連絡が入ったので急いで下山を始めると本当に吹き付けるような雨が降ってきました。「これこそアドベンチャーだ!」と叫びながら必死で山を下りるとタイミングよくキングが迎に来てくれてまたまた歓声があがりました。
風が強くて20分しか山頂にいられませんでしたが念願の駒ケ岳から大沼を見下ろすことができて大満足の登山でした。
早速Mさんに下山の報告に行くと本当にカボチャをくれて「これをカボチャ団子にすると最高だよ」と教えてもらったので、急いで自然学校に戻って教わった通りにカボチャ団子を作りました。またちょうど遊びに来てくれた東大沼の町内会長さんに朝釣り上げたウシガエルの話をすると、あっという間にさばいて皮をはいでくれたので団子と一緒にから揚げにして食べました。
来月13・14日のイエティくらぶ(小学生対象)は大沼フォトサイクリング!