大沼の美しい風景や自然、動植物たちとの出会い
目を奪われるほどの優美なシルエットの秀峰・駒ヶ岳、噴火によってせき止められてできた、静かに水を湛える大沼・小沼・蓴菜沼は、昔よりその美しさは知られており、大正4年には「新日本三景」に選ばれるほど。
3つの湖沼と駒ヶ岳と周辺の緑豊かな森が織りなすその風景は、どこから見ても素晴らしく、見る場所によってまた季節によって表情を変え、旅人の目を楽しませてくれます。
湖面に目を映すと魚や水鳥、水草類が、湖畔には様々な木々やひっそりと咲く花々、木立に集まる小鳥たち、周辺の森に暮らす動物たちと、四季を通して新しい出会いや発見がいっぱいの大沼。
四季折々の美しい風景を、大沼に息づく動植物たちとの出会いを探しに出かけてみませんか。
◆春◆
雪解けとともに、凛とした真っ白い水芭蕉が咲き誇り、ウグイスのさえずりが春を告げます。木立には大きなこぶしの花が咲き、南の国から鳥たちが繁殖に訪れ、大沼は冬の眠りから目覚めます。
◆夏◆
緑が深まり、湖畔のヨシが風にたなびく頃、スイレンやコオホネが湖面に彩りを添えます。雛を連れたカルガモの親子が水辺に見られ、大沼は賑やかになります。
◆秋◆
10月になると大沼の風物詩、わかさぎ漁が始まり、大沼周辺の木々は、紅や橙、黄色に色づきます。天高く、湖畔一帯が色も鮮やかに染まる紅葉の季節。
◆冬◆
駒ヶ岳が雪化粧をする頃、シベリヤからやって来る冬の使者オオハクチョウや様々な野鳥が訪れます。湖一面が氷で覆われ、氷結した湖上に動物たちの足跡を見ることができます。空気が澄みわたり、静寂に包まれる白銀の世界。 |